関東第一が2年連続準V、選抜4強の浦和学院に敗れる 関東高校野球

高校野球

本多由佳、武田遼
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 第74回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は29日、宇都宮市の宇都宮清原球場で決勝があり、東京都勢の関東第一(東京1位)は、今春の選抜大会4強の浦和学院埼玉1位)に1―4で敗れた。都勢として16年ぶりの優勝とはならなかったが、関東第一は2年連続の準優勝。

関東第一―浦和学院

 ◎…関東第一のエース桝川は、制球が定まらない立ち上がりを攻められ、二回までに3失点。打線は浦和学院の3投手の継投に散発5安打に抑えられ、追いつけなかった。二回に衛藤の適時打で1点を返し、八回には盗塁を絡めて2死三塁の好機をつくるなど粘りをみせたが、あと一本が出なかった。

「流れ変える」ピンチに声かけ 関東第一・秋葉皓介主将

 ピンチはいきなりやってきた。一回裏、連続四球と内野安打で無死満塁。打席には浦和学院の4番打者、鍋倉和弘を迎えた。

 関東第一の主将で遊撃手、秋葉皓介(こうすけ)(3年)はマウンドに駆け寄り、エースの桝川颯太(そうた)(同)に声をかけた。「どんどん打たせていいよ。思いっきりいけ」。桝川は緊張で制球が乱れ、投げた13球のうち8球がボールだった。秋葉の一言で桝川は「少し落ち着いた」。まず鍋倉を左飛に打ち取る。続く二人の打者もアウトに仕留め、犠飛の1点だけで切り抜けた。

 今春の選抜4強の浦和学院は毎回のように走者を出し、関東第一は苦しい場面が続く。秋葉はそのたびに声をかけた。「声をかけることで流れは変わる」と信じるから。「大事な時に声をかけてくれて、心の支えです」。桝川は秋葉に絶対の信頼を寄せる。

 自身の課題は打力のアップ。昨秋から体重を5キロ増やし、逆方向へも強い打球を飛ばせるようになった。この関東大会でも2試合で本塁打を2本放ったが、決勝では八回2死三塁の好機に左飛に倒れた。「低い打球を意識したが、フライになってしまった」と悔しがった。

 秋葉は昨夏の東東京大会の決勝で敗れた夜、前主将から「チームに頼られる主将になれよ」とたすきを渡され、「絶対に甲子園に行きます」と誓った。米沢貴光監督は「主将の役割を果たし、その中で成長してほしい」と期待する。秋葉は試合後、「もう一度チームが束となって、夏の約束を果たす」と前を見据えた。(本多由佳、武田遼)