引退の「懐かしい」ボンネットバス復活を 四国交通が700万円CF

福家司
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 四国交通(徳島県三好市)は、老朽化のために定期観光バスから引退したボンネットバスを大規模修繕し、導入当時のカラーに復元することを決めた。クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。

 このバスは1966年製造で、82年から秘境として知られる祖谷、大歩危を巡る定期観光バスに使われてきた。しかし、老朽化が進み、エアコンがないため夏季の運行ができないこともあって、昨年11月に定期観光から引退。以後は2度貸し切り、1度路線バスとして運行し、今春の車検も通したという。

 CFは大手サイトのレディーフォー(https://readyfor.jp/projects/yonkoh598別ウインドウで開きます)で8月10日まで実施し、目標金額は715万円。

 雨漏りする屋根をはじめ車体の腐食や、エンジンオイル漏れを修理するとともに、客室内も改修し、外観の塗色を導入当時の色に戻す。CFで集まった資金で8月中旬から修理に入り、来春のお披露目を目指す。

 四国交通営業部の原田佳彦さんは「動態保存を続けるなら、大規模な修繕が必要。復帰後は路線バスや貸し切りで使い、元の塗色に戻して地元の方にも懐かしんでもらいたい」と話している。(福家司)

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