「戦後の生き証人」エリザベス英女王とは 在位70年、世界最長目前

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ロンドン=国末憲人
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 英国のエリザベス女王の在位70年「プラチナ・ジュビリー」を祝う主要行事が、6月2~5日に催されます。その意味と、王室の今後について、世界の王室に詳しい関東学院大の君塚直隆教授(英国政治外交史)に聞きました。

 ――式典が、いよいよ開かれます。

 今回の式典は、エリザベス女王の総決算と位置づけられます。70年の在位は、ビクトリア女王の記録をすでに上回って、英国史上最長です。2年後には、世界最長といわれるフランス国王ルイ14世も上回ります。

 君主制は、国民や国家に継続性と安定性を与える役目を担っています。エリザベス女王は、その象徴として振る舞ってきたといえます。

 ――女王の影響力は、国内にとどまらないようです。

 エリザベス女王は国際政治を支えた一人であり、戦後の世界を見守ってきた生き証人です。国連加盟国の約4分の1にあたる54カ国が加盟するコモンウェルス(英連邦)が、その力の大きな源泉となってきました。結束の強さを誇り、加盟国であるトンガで1月に火山が噴火して大きな被害が出た時も、いち早く対応しました。

 国連安全保障理事会では、常任理事国5カ国のうち米中ロの影響力が特に強いのですが、残る英仏も、いざという時に旧植民地諸国と団結することで、影響力を発揮する、という話を聞いたことがあります。英仏という古い国ならではのしたたかさでしょう。

 ――具体的には、どのような影響力を発揮してきたのでしょうか。

 女王に代表される英王室の貢…

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