千鳥ケ淵に戦没者217柱納骨 コロナで中断の拝礼式、3年ぶり開催

石川友恵
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 政府は30日、千鳥ケ淵戦没者墓苑東京都千代田区)で身元が分からない第2次世界大戦の戦没者らの遺骨を納める拝礼式を開いた。コロナ禍を受けて昨年まで中止しており、開催は3年ぶり。今年は式を縮小し、遺族ら約140人が出席した。

日本から祈るしか…侵攻で遺骨収集できず 抑留経験者の思い

国の遺骨収集事業は、困難に直面しています。コロナ禍での中断に加え、ロシアのウクライナ侵攻によりロシア国内への渡航は制限された状況にあります。遺骨収集事業の推進を要望していきたシベリア抑留の経験者が今思うこととは……。

 新たに納骨されたのは、ロシアやマーシャル諸島などで収集した遺骨217柱。これにより、遺族に引き渡せずに同墓苑に納骨されたのは計37万269柱になった。4月時点で、海外の戦没者約240万人のうち、112万柱が収集できずに残されている。

 政府の遺骨収集事業はコロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵攻を受け、現地調査などが困難な状況にある。

 式に出席した日本遺族会の宇田川剱雄副会長(80)は「(ロシアの)ウクライナ侵攻もあるなかで平和が大事なんだと思ってもらえる機会になった。遺骨収集は早く進めてほしいという思いもあるが、国と国の関係にもよることだ。できる範囲で進めていってほしい」と話した。(石川友恵)