文明の先に立ちはだかる、理性の無力さ 西谷修さんと考える「戦争」

有料会員記事ウクライナ情勢

構成・藤生京子
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哲学者・フランス思想研究者|西谷修さん

 ロシアのウクライナ侵攻開始から3カ月余り。SNSなどを通じ、戦争はかつてなく可視化されたといわれる。だが私たちは悲劇の本質に、どこまで近づくことができているだろうか。フランス思想・比較文明学の研究者として『戦争論』などの著作がある西谷修・東京外国語大学名誉教授に聞いた。

 2月24日。ロシアのウクライナ侵攻の衝撃は大きかった。世界大戦につながりかねないという危機感、そして歴史に学ばない人間存在への落胆と怒りである。

 20世紀、人類は二つの大戦によって、ホロコースト原爆投下などの悲劇を経験した。反戦、いやもはや「非戦」を掲げることにしか残された道はない、と決意したのではなかったか。

 記事後半では、ロシアの侵攻直前のケニア国連大使の発言が紹介され、「我々が見えていない現実の一端を伝える」と指摘します。

 ウクライナ侵攻から3カ月が…

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