ソロモン諸島の軍事拠点化を警戒 中国への懸念、米NZ首脳間で共有

ワシントン=園田耕司
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 バイデン米大統領とニュージーランドアーダーン首相は5月31日、米ホワイトハウスで会談した。両首脳は中国とソロモン諸島が4月に締結した安全保障協定について懸念を共有し、米ニュージーランド両国が太平洋島嶼(とうしょ)国地域に強く関与することを再確認した。

 共同声明によると両首脳は、中国を念頭に、太平洋地域の安全保障を支えている既存の制度や合意が損なわれる恐れがあると指摘し、「戦略的競争が強まっている」と懸念を表明。さらに、中国とソロモン諸島の安保協定について言及し、「我々の価値観や安全保障上の利益を共有しない国家が、太平洋地域で恒久的な軍事的プレゼンスを構築することは、地域の戦略バランスを根底から変える」と懸念を共有した。

 米国とニュージーランドは豪州とともに、中国とソロモン諸島の安保協定は、中国が同諸島を軍事拠点化する動きとみて強く警戒。キャンベル米国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官が率いる米政府代表団が4月下旬、同諸島を訪問してソガバレ首相と会談した際、中国軍が恒久的に駐留したり、軍事施設の建設が行われたりした場合、米国として対抗措置を取る考えを伝えた。

 一方、中国側も対抗する動きを強めている。中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相は5月26日、南太平洋の島嶼国など計8カ国の歴訪を開始。王氏が最初に選んだ訪問国はソロモン諸島。中国外務省によれば、王氏の現地到着は同日未明だったが、空港では主要閣僚らの出迎えを受けたという。(ワシントン=園田耕司