スラックスで登校した女子生徒に思わぬ質問…理想の制服の形とは
寺沢知海 小若理恵
女子がスラックスを選択できるなど、全国で導入が進んでいるジェンダーレス制服。性的マイノリティー(LGBT)への配慮から、一部の生徒だけにスラックスを認めていた大阪市の中学校は今春、あるトラブルをきっかけに、すべての生徒がスカートとスラックスを選択できるように校則を変えた。生徒が心も体も快適に過ごせる制服とは――。
4月に大阪市立中学に入学した女子生徒は、スラックスタイプの真新しい制服を着て登校した。
動きやすいからだ。
入学前の2月、地元の制服店で購入した。
入学式当日。女子でスラックスをはいているのは自分だけだった。
後日、担任教諭から母親の携帯に電話があり、こんなことを聞かれた。
「LGBTなど特別な配慮が…
- 【視点】
ジェンダーレス制服の導入は、全国的に広がりつつあります。その理由は、型やサイズの調整など細かな調整は必要ですが、あえて極端に表現すると、いまある規定の制服をそのまま「性別に関係なく着用可」、という方向に切り替えればよいだけだからです。記事に