再起の一歩 旦過市場の火災で被害の店主ら、屋台で営業再開
城真弓
【福岡】北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場の火災で被災した新旦過エリアの飲食店店主らが1日、近くの空き地で「旦過復興屋台村」を始めた。どの店も店舗が焼けたり、がれきで営業できなかったり。常連客らと久しぶりの再会を喜んだ。
「元気だった?」「大変だったね」。午後3時にオープンすると、常連客らが続々と訪れた。バー「バラック」に通っていた自営業、大森郁恵さん(56)は「できることは協力したい」と駆けつけ、店主の山内貴史さん(51)とハイボールで乾杯。山内さんも「うれしい。泣きそう」と話した。
空き地は、もともと新旦過で焼き鳥店を営んでいた下村勇作さん(25)が、被災前から借りていた場所。新旦過では、火災前からイベントを一緒に開くなど店舗同士のつながりがあり、今回、店主らで声をかけあい、企画した。
出店はしないものの、準備や広報担当を買って出たバー店主、皆川諒悟さん(26)は「多くの方に寄付などで支援していただいた。恩返しはできないけど、屋台村で前を向き頑張っている姿を見せられたら」と話した。
屋台村で営業再開したのは、新旦過エリアの飲食店計7店(えしぇ蔵▽酒スタンド うさぎ▽出会いのかけら▽HARUMAYA▽バラック▽焼鳥39▽WACCHI)。8月31日まで午後3~9時、金土日祝日は正午から。場所は同市小倉北区魚町3の3。(城真弓)
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