大煙突の街の気象予報士に僕はなる 日立と70年歩んだお天気相談

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藤田大道
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 茨城県日立市では、全国で唯一、自治体職員が天気予報を担っている。その業務を受け持つ市天気相談所が1日、開設から70年を迎えた。

 なぜ市役所が天気予報を発信してきたのか。それには、日立の街の発展の礎になった企業が大きく関係している。

 市天気相談所の前身は、旧日立鉱山が煙害対策のために神峰山頂につくった観測所だ。鉱山から分離独立した日立製作所は、世界的企業に育っていった。

 「相談所の歴史は、鉱山から始まった。日立の近代の全てなんです」。気象予報士の資格を持つ職員3人の中心を担う池田恵介さん(44)は言う。

 池田さんはこの日も、市役所の屋上で空を見上げた。観測の機械化が進んでも、雲の量や天気、肉眼で見える距離を日誌に書き込んでいく。

 中学生だったある日、1冊の本を手にした。

 直木賞作家新田次郎の小説「…

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