川崎フロンターレ・永長鷹虎がデビュー戦でゴール「幸せでした」

辻隆徳
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 (1日、サッカー天皇杯2回戦 川崎フロンターレ5―0札幌大学)

 「緊張よりも楽しみのほうが強かった。僕はスタジアムでサッカーしたことがなかったので、サポーターの前でサッカーができるのが幸せでした」

 ウォーミングアップ中には笑顔を見せ、わくわくを抑えきれない様子だった。

 ハーフタイム明け。川崎サポーターの大きな拍手で背番号26がピッチに送り出された。

 MF永長鷹虎(えいながたかとら)。この日がプロデビュー戦となった大阪・興国高出身の19歳だ。

 マルシーニョに代わって左ウィングに入ると、さっそく持ち味のスピードを生かす攻撃を見せる。

 後半10分にドリブルで左サイドを突破すると、ゴール前にいた遠野に素早くパス。得点にはつながらなかったが、好機の演出にサポーターは沸いた。

 そして、後半20分だ。ペナルティーエリア内で味方がつないだボールを冷静に左足で流し込み、プロ初ゴールを決めた。

 結局、チームは永長のゴールを含む5発の快勝。3回戦に駒を進めた。

 試合後、鬼木達監督は永長について「難しい環境の中で点をとったのはポジティブにとらえている」と評価。一方で、「本来はもっとできる。ここからが本当の勝負になってくる」とさらなる奮起を促した。

 永長自身もまだまだ内容に満足していない。

 「自分の最大の長所である1対1のところでけっこうばたばたしてしまった。そこでぶっちぎれるようにならないといけない」

 この試合前までチームはリーグ戦で2連敗、3試合連続無得点と苦しんでいた。試合後のヒーローインタビューで19歳は言った。

 「サポーターたちを楽しませるようなプレーを見せていきたい」

 勢いのある若手の躍進がチームの大きな活力になるはずだ。(辻隆徳)