日米通算507本塁打を放った松井秀喜さん(47)は、高校最後の夏に5打席連続敬遠され、甲子園の伝説になった。取り乱すことなく一塁へ向かう姿が有名だが、「あの日の反省があったからだろう」と星稜高校(石川)野球部監督だった山下智茂さん(77)は振り返る。あの松井さんが冷静さを失った試合とは……。山下さんが回想する。
松井は1年夏(1990年)から4番に座り、甲子園に出場。2年夏(91年)は甲子園で本塁打も放ち、チームもベスト4に進出した。
新チームでは主将になり、同年秋の明治神宮大会で優勝し、台湾に遠征する機会をもらった。ここでも松井は絶好調で、本塁打も打った。
すると、翌日、頭の付近に来たボールをストライクと判定された。こういうことを言うのは好きではないが、明らかに判官びいきの判定だった。
ぼくも頭に血がのぼりそうに…
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- 【視点】
プロ野球の巨人担当をしていたとき、松井秀喜さんは移動の新幹線や飛行機の車中で、いつも本を読んでいたと記憶しています。ゴルフ雑誌やマンガを手にする選手が多い中で、松井さんはハードカバーを手にしていました。本を読む習慣が身についているんだなあ
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