第12回若者に足りない「フォレスト・ガンプ」 働き方評論家・常見陽平さん

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聞き手・高橋豪
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 働き方改革ではなく「働かせ方改革」ーー。千葉商科大准教授の常見陽平さん(48)は、本当に働く人のための改革になっているのか、と疑問を投げかけます。そして若者には「湧き出るような意見」と、「フォレスト・ガンプのような物語」が足りていないと指摘します。

つねみ・ようへい 1974年生まれ。千葉商科大国際教養学部准教授。一橋大院社会学研究科修了。リクルートやバンダイなどで勤務した。「働き方評論家」「社会格闘家」と称し、労働、雇用など幅広い分野で執筆や講演の活動を続ける。著書「『意識高い系』という病」で、「意識高い系」という言葉を広めたとされる。

――20代の社会人を多く取材したところ、結婚や育児といったライフステージを前にして、キャリアやワーク・ライフ・バランスに悩む声が寄せられました。

 僕が新社会人でリクルートに入社した25年ほど前も、こんな悩みをよく聞きました。今は環境や制度は変わったが、本質的な悩みは変わらないんだなと。

 リクルートでは、主に女性が読者の転職情報誌「とらばーゆ」の編集部にもいました。当時、よく話題になっていた読者像に「27歳症候群」があった。

 短大卒7年目、大卒5年目で、若手とも言い切れない。今の仕事を続けていいのか、今の彼氏と結婚していいのかを考える時期。転職で何かの「リセット」を考える女性が一つの読者像で、派遣で働くことを「いまより自由に働けて、スキルを伸ばせる」などとうたっていた。

 だいぶ世の中は変わったが、普遍的に27歳くらいは働き方で悩むんじゃないだろうか。

 キャリアの選択肢が増えてい…

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2022年6月2日17時10分 投稿
    【視点】

    ■「私はこんな働き方をしたい」青年の主張を期待する  ヘヴィメタル専門誌『BURRN!』の、ギターヒーロー「王者」イングヴェイ・マルムスティーンのインタビューのようであり、心が洗われた。アラフィフにして金髪に近い茶髪の取材対象の想いを見事

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