ルンバ、バルミューダのレンジ… 東京都が10万円の「出産応援」

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関口佳代子
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 ダイソンの加湿空気清浄機、バルミューダのレンジ、ケルヒャーの高圧洗浄機……。

 あるカタログギフトに載った商品の一部だ。ほかにも、天井取り付け型のプロジェクター(9万5千円相当)、炊飯器(5万5千円相当)、オイルフリーヒーター(6万円相当)などの家電や、新生児向けの高級ブランド衣料をまとめた2万円相当のセットなど。赤ちゃんの泣き声を解析して「お腹(なか)が空(す)いた」などと教えてくれる「AIスマートベッドライト」(4万円相当)というハイテクグッズもあった。掲載商品は約700点以上に上る。

 ギフトの贈り主は東京都。昨年1月以降に出産した都民へ、都が昨年度からプレゼントしている。所得に関わらず、対象者が好きな商品を、出産した子ども1人あたり10万円分まで選べるという「出産応援事業」だ。

 掲載商品を紹介しているサイトには「赤ちゃんファースト」というキャッチフレーズとともに、「これからの子育てに役立つ様々な物をご用意しておりますので、是非ご活用ください」という小池百合子都知事のメッセージも掲載されている。

 小池知事は昨年2月、このプレゼント事業の目的について都議会でこう説明した。「コロナ禍にありまして、不安を抱えて出産・育児に臨む方々を、社会全体で後押しをする」

東京都から10万円分の出産プレゼント。記事後半では、シンクタンクや研究者に記者が聞いた〝プレゼント事業〟の評価を紹介しています。

 事業は今年度も継続。対象となる子どもを都は約22万人と推計しており、その事業費として2年間で総額約176億円を計上した(うち商品購入費は約173億円)。

 実際に商品を受け取った都民に話を聞くことができた。その活用方法を赤裸々に語ってくれた。

「『大物』でいく」と決めた女性 バルミューダのレンジは「実家に」

 「『大物』でいこうと決めていました」。昨年12月に次男を出産した女性(27)は、まず自動掃除機「ルンバ」(4万円相当)を選んだ。「自分ではあえて4万円を出して買わなかったかもしれません」。以前は掃除に1日20分ほどかかっていたが、今は出かける際にルンバにスイッチを入れておしまい。出先からスマートフォンで操作することもある。「あるとないとでは全然違う。ありがたい」と感謝する。

 カタログの中には、おむつや離乳食などの日用品もあったが、定価で扱われており、「割高」と感じて選ばなかった。ほかに頼んだのは、バルミューダの電子レンジとミシンで、3点合わせてきっちり10万円分。そして、レンジは実家にプレゼントしたという。

 「本来の使い方とは違うかもしれないけど、実家に子どもを預けたり、離乳食を作ったりすることもある。快適に使えるのは助かる」と女性は話す。

 カタログで選んだ商品を知人にあげたり、転売したりする可能性をどう考えているのだろう。都の担当者に、事業について詳しく聞いた。

 携わる事業者は、カタログギ…

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