外国人1万人を診察して直面した現実 5月末で閉院した医師の思い

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大平要
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 2010年に開院し、これまで約1万人の外国人を診察してきた浜松市の個人病院が、5月末で閉院した。労働力としての受け入れが拡大する外国人の命や健康をどう守るのか。高齢を理由に病院経営を退く院長は、課題を感じている。

 山口ハート国際クリニックは、浜松市中区の住宅地にある。閉院を間近に控えた5月下旬の土曜日、待合室は外国人の患者でいっぱいだった。

 閉院を決めた3月以降、院長の山口貴司さん(81)は、約950通の紹介状を書いた。うち約600通が、慢性疾患を抱える外国人患者のためのものだ。

 通いやすさだけでなく、日本語を話せない患者の受け入れが可能かどうかなどを確かめた。山口さんは「通訳を毎回連れてきて欲しいという病院もあった。土日が休みだと通えないという患者も多く、苦労した」と振り返る。

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