石垣島や宮古島に関心強める海兵隊 台湾有事への備え、はやる米軍

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牧野愛博
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現場へ! 沖縄で安保を考える③

 沖縄県石垣市が4月24日、地震による津波が発生したという想定で防災訓練を行った。陸上自衛隊第15旅団も参加するなか、目を引いたのが、視察に訪れた沖縄駐留の米海兵隊、第3海兵師団の幹部の姿だった。

 3月29日、米軍の垂直離着陸機オスプレイ2機が新石垣空港に着陸した。4月10日には、沖縄県宮古島市の宮古空港に、米軍のCH53大型輸送ヘリコプター4機が相次いで着陸した。

 オスプレイは機体の不具合、CH53は燃料不足による給油を理由とした緊急着陸だった。いずれも、普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の米海兵隊所属だ。

 現役の自衛隊関係者は、一連の動きには関係があるのではないかと指摘する。「この半年くらいの間、在沖米軍、特に海兵隊に台湾有事への備えとみられる動きが増えている」という。

 この関係者によれば、在沖縄海兵隊は沖縄本島周辺の訓練地域での航空機やヘリによる降下訓練、輸送機の着陸訓練などをしている。米海兵隊は自衛隊に対し、非公式に宮古島石垣島などの先島諸島でも、日米共同訓練や、防災・住民保護での協力をしたいとの考えも伝えているという。「緊急着陸なら、知事の許可はいらない。石垣と宮古の滑走路や管制を確かめておきたい思惑があったのかもしれない」と推測する。

 米第3海兵師団の任務は、インド太平洋地域で軍事力を必要とする危機的事態が発生したときに真っ先に駆けつけることだ。いま、台湾有事への対応が急浮上している。

 米インド太平洋軍のデービッドソン司令官(当時)が2021年3月、米上院軍事委員会の公聴会で「6年以内に中国が台湾に侵攻する可能性がある」と証言した。自衛隊関係者は「ボス(司令官)が台湾が危ないと言っている以上、いざという時に備えて準備しておきたい考えだろう」と語る。

 元陸自幹部は「米軍は自衛隊…

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