「チ。」魚豊さんの意外なスピーチ 「僕のマンガは僕に必要」

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黒田健朗
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 その受賞スピーチは意外性にあふれていた。

 「そもそもマンガで描けること、言えることが全然ない人間です」

 6月2日、東京・築地の浜離宮朝日ホール。マンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念する第26回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の贈呈式で、史上最年少の24歳でマンガ大賞を受賞した魚豊さん(25)は、そう語り始めた。

 受賞作品は、「チ。―地球の運動について―」(小学館)。中世ヨーロッパを舞台に、異端とされた地動説の研究に命がけで挑む人々をフィクションで描いた作品。7人の社外選考委員の満場一致で選ばれた。

 それでも魚豊さんは「特殊な人生を送ったわけでもなく、マジョリティー側でのほほんとやってきたから、シリアスに問題に直面して悩んでいる人に届く言葉を持っていない」と予想外の言葉を並べ、次のような発言も。

 「面白いものが読みたかった…

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