参院選での「野党共闘」について共産党は2日、全国に32ある1人区で進めていた立憲民主党との候補者調整で、共産が鹿児島選挙区で候補予定者を取り下げるなどして「結論」とすると明らかにした。2016年、19年は全1人区で野党候補を一本化したが、今回はほかの野党も含めて1人区の3分の2(20選挙区)で野党候補が競合する構図となる。
「個別の理由は申し上げないが、様々な事情を総合的に判断して結論を出した」。この日、国会内で開いた記者会見で、共産の小池晃書記局長が厳しい表情で語った。
共産によると、1日に小池氏と立憲の西村智奈美幹事長が会談。1人区のうち、共産が鹿児島での擁立取り下げと、立憲現職らがいる青森、岩手、宮城、福島、新潟、長野、山梨、三重、愛媛、熊本、沖縄の計11選挙区で擁立を見送る考えを伝えたという。
両党の候補者調整は5月9日…