避難計画は「机上の論理」 双葉町から避難、島根原発の再稼働に願う

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野田佑介
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 島根原発が立地する松江市には、東京電力福島第一原発の事故で古里を追われた被災者も暮らしている。

 福島第一原発から北へ3キロほど。福島県双葉町に自宅がある桑原達治さん(58)は、現在も母親の実家がある松江市で避難中だ。

 そんな中で、島根原発2号機の再稼働へ向けた動きが進む。ロシアによるウクライナ侵攻で燃料費が高騰し、地球温暖化を抑制するため二酸化炭素の削減が世界的な流れになっている。「(原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認定し)安全性が保たれているのであれば、仕方がないのかな」とも思う。

 一方で、不安もある。重大な事故が発生した場合の避難計画だ。原発から30キロ圏内にある鳥取・島根両県内の自治体には約46万人が暮らす。事故発生時には広島や岡山へ避難する人も多く、細い山道を越えなければならなくなったり、燃料切れを起こしたりする恐れもある。

携帯充電に殺到、ブレーカーが落ちて…

 桑原さんは2011年3月の…

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