群馬で2日にひょう、10人軽傷 700世帯以上で窓ガラス割れる

角津栄一
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 群馬県内で2日夕、ひょうが降った。県が3日午後5時に発表した県内の被害状況によると、藤岡、高崎、富岡の3市の中学生ら計10人が軽傷を負ったほか、81人がひょうが当たり、痛みを訴えた。藤岡市内では、さらに2人が窓ガラスの破損で軽傷を負った。高崎市などでは停電も発生した。

 藤岡市内では下校中にひょうが当たって中高生計8人が軽傷を負った。校舎の窓ガラスが多数割れるなど被害が大きかった小学校と中学校の各1校が3日、臨時休校した。

 休校した市立北中学校では、校舎の窓ガラス約90枚が割れた。職員の車約40台もフロントガラスが割れたり、ボンネットがへこんだりしたという。学校職員によると「ひょうは、窓ガラスに向かって飛んでくるようで、身の危険を感じた」という。

 市によると、2日午後6時前に雨が降り始め、間もなくして、ひょうが地面にたたきつけるような勢いで降ってきた。15分間ほど続き、横殴りの雨のようにひょうが市庁舎の窓ガラスに当たり、割れた場所もあった。当時は執務中の職員もいたが、人的被害はなかったという。

 市内では715世帯で窓ガラスが割れたほか、カーポートや家の屋根に被害を受け、市は応急措置のため、ブルーシートを無償提供した。被害は市北部のエリアに集中しているという。

 前橋地方気象台は2日午後5時20分過ぎに竜巻注意情報を発表。県南部は竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況で、落雷、ひょう、急な強い雨に注意するよう呼びかけていた。(角津栄一)

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