優しさ、苦み…人柄表す多彩な味 愛に満ちた店主が勧める今夜の1杯

直井政夫
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 ビールがおいしい夏が近づいてきた。のどごし爽やかな生ビールだけでなく、近年は多彩な味や香りが楽しめる個性的なクラフトビールの人気が高まっている。宮田磨里さん(50)はそんなクラフトビールを40~50種類そろえ、飲み比べできるバー「喫茶ビーンズ 夜のビール部」を和歌山市雑賀屋町で営む。「ワインや日本酒のように、ゆっくり味わえる。一度、試してみてください」

 和歌山市出身。大阪の短大卒業後、銀行などに勤務した。飲み会の雰囲気は好きだったが、ビールは「大して味がしないし、個性がない」と興味がなかった。市内で勤めていた8年前、大阪や和歌山県白浜町のクラフトビールに出会った。「おいしい。ワインのように違いがある」と魅せられた。

 「好きになると、徹底して知りたくなる性格」という。さまざまなクラフトビールを集め、各地の試飲イベントに通った。2018年7月には、両親が経営する喫茶店を夜間に使う形でビールを提供する店を開いた。

 気分や季節に合わせて楽しめるのがビールの楽しさという。疲れた時は刺激が少なく優しい「ケルシュ」、元気な時はホップの苦みがある「IPA」、冬はどっしりした味わいの黒ビール「スタウト」と勧めてくれた。

 「作り手の人柄が反映されたビールもあります」。京都市内で、友禅染の職人から転じた男性が作るビールは食事の邪魔をしない上品な味わいという。

 そうやって客にビールを紹介するとき、味の特徴や産地、作り手の人柄などの情報があふれだす。ビール愛に満ちた人だ。ビール初心者の選び方を聞くと「瓶や缶の図柄やデザインの好みで決めてもいいですよ」と教えてくれた。

 「喫茶ビーンズ 夜のビール部」の営業は火~土曜の午後5~11時。電話は070・1784・8823。(直井政夫)