「外来機」飛来ラッシュの嘉手納基地 沖縄から見える国際情勢の緊張

有料記事沖縄・本土復帰50年

国吉美香
[PR]

 沖縄県米空軍嘉手納基地(嘉手納町など)にここ数日、嘉手納常駐機以外の米軍機が大量に飛来している。中国の台頭を背景に米軍の訓練が活発化しているともいわれ、地元からは基地被害が増えることへの不安や抗議の声があがっている。

 3日、嘉手納基地の滑走路を望める「道の駅かでな」の展望台には、自治体関係者や観光客ら、多くの人の姿があった。カメラやスマートフォンを手に、轟音(ごうおん)とともに離着陸する米軍機を撮影する。継続して観察している仲間同士が「珍しい機種が来ている」と教え合う姿もあった。

 嘉手納基地には100機以上の米軍機が常駐するといわれる。防衛省沖縄防衛局と嘉手納町によると、それら以外の国外、県外などから飛来した「外来機」は、5月26日~今月2日に5種30機以上が確認された。防衛局の目視調査では2日正午時点で4種32機の外来機がとどまっていたという。

外来機の大量飛来、15年ぶりの規模

 外来機はF16戦闘機、EA18電子戦機、F22戦闘機などで、三沢基地青森県)や岩国基地山口県)、米本国などから飛来したとみられる。米軍は所属について「情報保全の観点で回答できない」として防衛局に説明していない。町の記録では2007年に30機の外来機が飛来して以来の事態で、担当者は「これだけの外来機、しかも戦闘機が飛来するのはかなり異例」と話す。

 影響も表れている。県によると、約5分間で戦闘機3機が飛来した2日午前8時ごろ、基地周辺の騒音測定器が「2メートル先の自動車のクラクション」とも例えられる110・2デシベル(速報値)を記録。93・7デシベル(同)を観測した地点もあった。

 5月30日には、本島北部の…

この記事は有料記事です。残り1617文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。

  • commentatorHeader
    木村司
    (朝日新聞那覇総局長)
    2022年6月6日12時44分 投稿
    【視点】

    沖縄で生活していると、毎日本当にさまざまな種類の米軍基地をめぐるニュースがあることがわかります。米兵犯罪や墜落事故に限らず、燃料タンク投棄、高濃度PFAS検出、オスプレイからの水筒落下……、一報を聞いてもにわかには反応できないものも少なくあ