「アイヌ神謡集」知里幸恵の生涯を映画化「生きる力を与える作品に」

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三木一哉
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 アイヌ民族の口承の叙事詩を日本語に翻訳、「アイヌ神謡集」に集大成し、19歳で世を去った知里幸恵(1903~22)の生涯をテーマにした映画が制作される。幸恵の没後100年、生誕120年に合わせたもので、制作費やロケなどを北海道東川町が支援。来年秋の公開を目指す。

 タイトルは「カムイのうた」で、北海道出身の菅原浩志氏(66)が監督、脚本を担当。アイヌ民族の幸恵をモデルにしたヒロイン「テル」役は、テレビドラマ「ドラゴン桜」などに出演した吉田美月喜(みづき)さん(19)が演じる。

 歌として受け継がれてきた叙事詩を実際に歌って「テル」に伝えるおばの「エンネッコン」役は、ミュージカル俳優の島田歌穂さん。楽譜のないアイヌ語の歌唱を、猛練習しているという。幸恵と出会い、その優れた才能を見いだした言語学者金田一京助をモデルにした「兼田教授」は、加藤雅也さんが演じる。

 このほど東川町で開かれた会…

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