ロシア国防省は5日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊を空中発射の遠距離ミサイルで攻撃したと発表した。キーウへのミサイルでの攻撃は約1カ月ぶりとみられる。市街戦の攻防が続き、大半をロシア軍が占拠したとされる東部セベロドネツクでは、ウクライナ軍がロシア軍の一部を押し戻している模様だ。
キーウのクリチコ市長は5日朝、SNSで市東部の2地域で複数の爆発があり、1人がけがを負ったことを明らかにした。大統領府などがある市中心部からみてドニプロ川の対岸となる。ロシア国防省は同日、欧州諸国から提供され、列車の車両工場に置かれていた戦車や装甲車両を破壊したと発表。キーウへのミサイル攻撃は、グテーレス国連事務総長が訪問中だった4月28日以来とみられる。
ウクライナの国有会社「ウクライナ鉄道」は車両工場に戦車はなかったとしている。ウクライナ空軍はミサイルが、キーウから1400キロ以上離れた中央アジアのカスピ海上空を飛ぶロシア軍の戦略爆撃機「TU95」から発射されたとの見方を示した。巡航ミサイル1発を迎撃したという。
一方、ウクライナの原子力企業「エネルゴアトム」は5日、南部ミコライウ州の南ウクライナ原発の上空を「巡航ミサイル『カリブル』に似たミサイルが超低高度で通過した。稼働中の原発にミサイルの小さな破片が当たったとしても、原子力災害をもたらす。核テロリズムだ」と非難した。
ロシア軍が兵力を集中させる…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら

ウクライナ情勢 最新ニュース
ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]