「覚えておいて」 W杯逃したウクライナ代表監督、絞り出した言葉

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ロンドン=遠田寛生
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 指揮官の目線は何度も下を向いた。

 唇もかんだ。

 ため息もついた。

 英国のカーディフで行われたサッカーのワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ。

 勝てばW杯出場が決まる試合で、ウクライナはウェールズに0―1で敗れた。

 試合後には記者会見が開かれた。

 約15分間あった質疑応答で、ウクライナのオレクサンドル・ペトラコフ監督は通訳を介しながら、何とか言葉を絞り出した。

 「ゴールを奪えず、ウクライナのファンに申し訳ないと伝えたい。でもこれがサッカー。こんなこともある」

 試合は雨が降り続けるなかで行われた。

 明暗を分けたのは、前半34分のオウンゴールだった。

 劣勢に立たされたウクライナは攻め続けたが、最後までゴールネットをゆらせなかった。

 2006年以来2度目のW杯本大会出場が、目の前から消えた。

 その場から立ち上がれない選手や、涙する選手もいた。

 試合後のロッカールームは沈黙に包まれていたという。

 悔しさと苦しさが混在するなか、指揮官はお願いを口にした。

 「ウクライナの人々には、選…

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    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2022年6月6日8時58分 投稿
    【視点】

     ウェールズを少し気の毒だと思っていました。プレーオフ準決勝でウクライナと当たったスコットランドとともに、世界の多くの人々が感情移入する相手と、ノックアウト形式の試合に挑まなければならない。どこまで闘志が沸き立つものなのか……。  でも、