親子鷹は99%失敗する 定説を覆した井上尚弥と父の絶妙な距離感

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塩谷耕吾
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 親子鷹(だか)はうまくいかない――。

 昔から、ボクシング界にはそんな定説がある。

 「100人のうち99人は失敗する。あの親子は残りの1%、例外だね」

 元世界王者で、大橋ジムで多くのボクサーを見てきた大橋秀行会長は言う。

 「あの親子」とは、井上尚弥(29)と父の真吾さん(50)。

 尚弥がボクシングを始めた6歳の時からコンビを組む。

 2人の親子関係、師弟関係の形が垣間見えたシーンがある。

 2019年11月、ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちしたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント決勝。

 2回、尚弥はドネアの左フックを受けて右眉から出血した。9回には右ストレートを食らった。

 ひざが揺れるほど、ダメージを受けた。

 その回のインターバル。

 「効いた?」…

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