大田市駅前の旧商業施設パル 解体し跡地利用へ 大田市

杉山匡史
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 JR大田市駅前(島根県大田市)で2015年5月に閉店した大型商業施設「パル」について、市は、地権者らでつくる大田駅前活性化事業協同組合に解体費用の一部7千万円を助成する。更地にして一等地の付加価値を高めることで再開発による活性化を促す。

 パルは1982年3月、地元の小売業者が出資して駅南側に開業した。敷地約8千平方メートル、鉄筋コンクリート2階建て約5200平方メートル。市内に大型店ができた影響などで売り上げが落ち込み、閉店した。

 市によると、閉店後は建物の利活用を検討してきたが、老朽化などで進展しなかった。一方で市内の地権者と商店主が昨年5月、新たに協同組合を設けて活用方法を検討してきた。幅広く提案が受けられるよう、解体し更地にしたうえで、公募で効果的な利活用を見いだす予定。

 解体費は1億円前後を見込み、8月に解体を始めて今年度内に終える予定。市は助成費を盛り込んだ今年度一般会計補正予算案を6日開会の定例市議会に提案した。

 市では駅東の土地区画整理事業が動き出し、時機を逸すると原油価格の高騰などに伴う物価上昇で解体費高騰も見込まれるとして「ベストの時期」と判断。民間支援を決めたという。

 楫野弘和市長は5月27日の定例会見で、市には観光客や出張者向けの宿泊施設や大きな会議などができる施設が不足しているとして、「大田にない機能が実現し、駅周辺がにぎわいを取り戻す機会になればうれしい」と期待した。(杉山匡史)