裁判で「運転差し止め」の泊原発、規制委次期委員長が視察
新田哲史
原子力規制委員会の委員長に9月就任予定の山中伸介委員(元大阪大副学長)が7日、北海道電力泊原発(北海道泊村)を初めて視察した。泊原発は再稼働に向けた審査が約9年に及んでおり、山中氏は北電に「規制委員会の質問、コメントにできるだけ迅速、正確に答えられる体制を構築してほしい」と注文した。
山中氏は任期満了で退任する更田豊志委員長の後任。就任も見据え、訪れたことがない原発を中心に各地を視察している。この日は原子力規制庁の職員3人と泊原発の防潮堤や緊急時対策所、3号機の中央制御室や原子炉格納容器内などを視察した。山中氏は視察後、「今後の(審査の)論点がはっきりしたと思う」と語った。
審査長期化について、規制委…