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週末の夜更かし、何時間まで大丈夫? 社会的時差ぼけに着目して解析

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鈴木智之
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 週末は遅くまで起きていて、昼まで寝てしまう。平日との差が大きくなれば健康に悪そうだ。では、夜更かしがどのくらいになると危ないのか。そんな疑問に答える研究結果を、京都府立医科大学の八木田和弘教授と笹脇ゆふ助教(ともに環境生理学)らのグループが8日、発表した。

 グループは、京都府北部から南部にかけての高校13校にアンケートを配り、生徒756人の回答を解析。聞いたのは、就寝時刻や睡眠時間、食事のタイミングや日中の眠気などで、週末をまたぐよう8日間の記録をつけてもらった。

 結果を国際的な基準に照らし合わせると、睡眠の質が「不良」となる生徒は半数を超えた。3分の1以上は、授業中に寝てしまうなど、日中に過度の眠気を感じていることもわかった。

 さらにグループは「ソーシャル・ジェットラグ」に着目。これは、眠りに入った時刻と起きた時刻の中央にあたる時刻が、平日と休日でどれだけずれているかを示すもので、社会的時差ぼけとも呼ばれる。

 今回の研究では、ソーシャル・ジェットラグが2時間以上の生徒で、顕著な睡眠の質の低下や日中の強い眠気と関連することが統計的に明らかだった。これまで、睡眠の質に影響することなどはわかっていたが、目安となる長さは研究されていなかったという。

 八木田教授は「平日の睡眠不…

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