北朝鮮のミサイルは核兵器を運ぶ 冷戦期からの開発目標、到達近づく

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牧野愛博
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 北朝鮮によるミサイル発射が激しさを増している。韓国軍合同参謀本部などによれば、5日には4種類の新型の短距離弾道ミサイルを各2発、異なる場所から発射したようだ。

 なぜ、北朝鮮は様々な種類の弾道ミサイルを開発するに至ったのか。

 韓国政府によれば、初動は1980年代にさかのぼる。北朝鮮は80年にエジプトと弾道ミサイルの共同開発協定を締結した。この時に手に入れて分解、研究を始めたのは「スカッドB」という短距離弾道ミサイルだった。

 84年に、射程約300キロのスカッドB、86年に「スカッドC」(射程約500キロ)の試験発射に成功。88年には作戦配備に至った。

 北朝鮮が、弾道ミサイルの開発に関心を持ったのは「運搬手段」としてだった。ミサイルに載せて運びたいものとは、核兵器だった。

スカウトしたのは、あの国の科学者たち

 実際、開発の意思は、核兵器の方が弾道ミサイルに先んじている。康仁徳(カンインドク)・元韓国統一相によれば、金日成(キムイルソン)主席は68年には咸鏡南道(ハムギョンナムド)の国防科学院分院で核開発を呼びかける演説を行っている。80年代に入ると、寧辺(ヨンビョン)の5千キロワット級原子炉を稼働した。

 当時、核兵器を敵国に撃ち込…

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