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「頻繁な消毒は不要」 専門家組織、医療介護現場での負担軽減を提言

新型コロナウイルス

枝松佑樹 市野塊
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 厚生労働省新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織(アドバイザリーボード)は8日、医療や介護の現場における感染対策の軽減について提言をまとめ、公表した。頻繁な消毒や日常の高性能マスクは不要だとしたほか、基本的な感染対策をしたうえでの面会は問題ないとの見方を示した。重症者が減っていることを踏まえ、「効果的かつ負担の少ない感染対策」を進める狙いだ。

 提言では、ワクチンや治療薬の実用化、感染対策についての知見が蓄積されたことで、「負担の少ない対策をする状況が整いつつある」と分析。特に負担が大きい医療、介護の現場でどこまで対策を緩めることができるのか、見解を示した。

接触なければガウンも不要

 新型コロナの感染経路には、接触、飛沫(ひまつ)、エアロゾルがあるが、接触感染については当初考えられていたよりリスクは低いと指摘。手すりやドアノブの頻繁な消毒、エレベーターのボタンカバーの設置は、過剰な対応で必要ないとした。

 医療関係者らは普段、高性能のN95マスクをつけていることが多いが、呼吸をしにくいこともあり、サージカルマスクでよいとした。感染者と体が密着しなければ、エプロンやガウンも不要だという。病院内では感染者がいる区画とその他を分ける「ゾーニング」が病棟単位で実施されてきたが、同じ部屋で簡易に分ければよいとした。

小児の付き添い、出産の立ち会いも

 面会の再開も促した。介護施設ではマスクを着用し、少人数、短時間であれば面会可能とした。医療機関では、小児科、出産時の立ち会いなど、重要度に応じて判断する。

 専門家組織は全国の感染状況についても分析。1週間の新規感染者数は前週比で7割となり、減少傾向が続いている。(枝松佑樹、市野塊)

専門家組織が提言した医療や介護現場での感染対策

・接触、飛沫(ひまつ)、エアロゾル感染対策と空間の分離が基本

・手すりやドアノブなどの頻繁な消毒、エレベーターのボタンカバー装着など、過剰な環境消毒は中止

・医療用マスクを原則とし、性能が高い「N95マスク」は挿管などの感染リスクが高い場合のみ使う

・接触のリスクが少ない問診、診察、検温などでのガウンは不要

・高齢者施設では、マスクを着用し、短時間、少人数で一定の距離をとれば面会可

・医療機関では、出産立ち会い、みとりなど重要な場合は面会可

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