南北線の品川延伸計画ルート案 浅草線の駅近く通るけど…途中駅なし
東京メトロ南北線が品川駅まで延伸する「品川地下鉄」の事業計画で、東京都港区の白金高輪―品川間(約2・5キロ)のルート案が明らかになった。途中駅はなく、目黒通りと環状4号線の地下を活用して設計する。
都の都市計画素案によると、白金高輪駅から隣の白金台駅周辺までは目黒通りの地下を通る。そこから都営浅草線の高輪台駅を経由し、品川駅までは国道15号に重なる形で、整備中の環状4号線の地下を使う。総事業費は約1310億円。
都は17日午後7時から港区立高輪台小で、18日午後3時半から品川区立第三日野小で説明会を開く。その後、都市計画案を作り、環境影響評価調査や都市計画決定の手続きを進める。
延伸事業は有楽町線の豊洲―住吉(4・8キロ、総事業費約2690億円)とともに、国土交通省が3月末に許可。都内の新路線は2008年開通の副都心線以来で、開業目標はいずれも30年代半ばという。