ロシアによるウクライナ侵攻を受け、工作機械大手のDMG森精機はロシア事業から撤退した。ロシア西部ウリヤノフスクの組み立て工場を閉じ、従業員約200人を解雇した。モスクワにある販売・サービス拠点の約70人も解雇した。ロシアからの完全撤退が明らかになるのは、日系大手メーカーで初めて。
森雅彦社長が8日、朝日新聞のインタビューで明らかにした。工作機械は兵器生産に転用される恐れもあるため、国際的に厳しい規制や輸出管理の対象になっている。森社長は「日本やドイツ、米国など各国政府の意向通りにしないといけない。平和を願うしかないが、一企業としてはルールに従うしかない」と語った。
ロシアでの2021年度の売上高は約80億円で全体の2%程度。同社広報は「影響は軽微となる見込み」としている。
ウクライナ侵攻の影響による…
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