量子コンピューター「本命」は光 「ループ」秘策に挑む若き研究者

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水戸部六美
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 次世代の超高速コンピューターとして注目が集まる「量子コンピューター」。開発競争の主流は、超伝導回路方式だが、そこに「光」を使う方式で挑む若き研究者がいる。東京大学の武田俊太郎准教授(34)。秘策は「ループ」だ。

 実験室のテーブルには、ミラーなどの光学部品がところ狭しと並べられている。その数500個以上。一見、乱雑でも、配置は10万分の1ミリレベルで自動制御されている。なぜなら、部品群こそが「光量子コンピューター」だからだ。

 量子コンピューターは、原子や電子といったミクロなものが従う物理法則を利用した計算機だ。光量子コンピューターもその一つ。光の構成単位の「光子」を操り計算する。開発が先行する超伝導回路方式やイオン方式と異なり、動かすのに特殊な冷却装置や真空装置がいらない。

 一方、光は1カ所にとどまらず進むので、通り道に光学部品を置き、演算回路を作る必要がある。結果、複雑な計算ほど、回路も大きくなる難点があった。

 武田さんはまず、加減乗除の…

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