体感型動物園の中に爬虫類専門病院がオープン 専門施設で外来も対応
南島信也
静岡県河津町の体感型動物園「iZoo(イズー)」(白輪剛史園長)内に10日、爬虫(はちゅう)類と両生類が専門の動物病院「iZooの病院」がオープンする。爬虫類に特化した動物病院は県内初という。iZooの動物に加え、外来の「患者」の診療を中心に行うという。オープンを控えた9日、見学会が開かれた。
病院長は後藤正さん(51)。公立動物園の獣医師を長く務めた公務員だった。「現場で動物と向き合いたい」と今年3月に退職し、開院準備を進めてきた。アシスタントで動物園の飼育主任の牛島千晶さん(35)との2人態勢でスタートする。
爬虫類を飼育する愛好家が増えている。その一方で、専門病院は少なく、ペットの体調に異変が起きても、普通の動物病院では対応してもらえない。そんな悩みが白輪園長(53)のもとに全国から数多く寄せられたことが、専門病院の開院を決断するきっかけだった。
白輪園長は旧知の後藤さんに声をかけ、園内の倉庫を病院へとリノベーションした。動物用のX線撮影装置や超音波粉砕器といった医療機器もとりそろえ、開院にこぎつけた。費用は総額で約4千万円かかったという。
爬虫類の病気、重症化してから発覚するケースも
後藤院長は「爬虫類の病気は…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら