ロシア側支配下で取材継続も「大きな困難」 ウクライナ公共放送会長

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中沢絢乃
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 ウクライナ公共放送「ススピーリネ」のミコラ・チェルノティツキー会長(38)が9日、日本記者クラブ主催のオンライン記者会見で、ロシアによる侵攻下での報道の状況について語った。ロシア側の勢力下にある地域でも記者が取材を継続しているが、犠牲になったり拘束されたりした記者もおり「いかに取材を続けるかが大きな困難」と訴えた。

 同局は侵攻下でも連日情報を伝え続けている。侵攻前から戦時下での活動継続のシナリオを想定し、侵攻が始まった2月24日のうちに、本部と放送拠点を首都キーウから西部リビウに移した。その後、民間のメディアと協力してニュースチャンネルを一本化し、情報を発信し続けている。

 市民に求められているのは、どこで水を入手できるのか、戦場で何が起きているのかといった情報だという。国内各地でテレビ塔が攻撃されたり、地方局がロシア軍に占拠されたりしており、ロシア側は放送設備をロシアのテレビ局用に転換して使おうとしているという。南東部マリウポリなどロシアが勢力下に置いている地域では、ウクライナが維持している地域からAMラジオで届く放送が「ウクライナ人にとって唯一の情報源となっている」と話した。

 資金面、人材面でも苦難に直…

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