36歳男性記者の育休体験 シェアできない「ワンオペ」が身にしみた

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根津弥
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 朝日新聞仙台総局で働く36歳の男性記者の私は、昨年夏から、有給休暇も含めて約5カ月間の育休を取った。育休時は子の日々の成長を見守る喜びを感じつつ、ぐずった時の対応の難しさを知った。仕事と家庭生活の両立についても考えさせられた。

 家族構成はフリーランスで現在休業中の妻(37)、長女(2)、長男(1)と私の4人。昨年5月に長男が生まれたのを機に、7~11月に育休を取った。

 妻の妊娠が分かったのは2020年秋。元々、2人目が生まれたら、育休を取りたいと考えていた。長女が誕生した時は、東京本社で事件取材を担当。家族が起きる前に出勤し、寝静まってから帰宅する多忙な日々だったが、仕事への責任感や「休みを取ったら担当を外されるのでは」という思いが先に立ち、育休を選べなかった。2人目の時は、妻と育児を分担しながら、子どもの成長を感じたいという思いがあった。

 上司の男性に育休を取得したいと伝えたのは、妻が安定期に入った20年12月。上司も育休を取得した経験があり、「絶対に取った方がいい」と後押ししてくれた。もし、男性の育児に消極的な考えを持つ上司だったら、希望を伝えることそのものをためらったかもしれない。上司の態度はとても重要だと思う。

 21年4月、東京から仙台総局に異動になった。妻が出産し、実家から仙台に移った7月から育休を始めた。21年は衆院選が秋までに予定され、総局は忙しくなる。選挙の時期をにらみ、育休の期間を調整することも考えたが、新たな上司は「気にすることはない」ときっぱり。東日本大震災の震災報道は参画したいと考え、仕事復帰は12月からに決めた。

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    安田峰俊
    (ルポライター)
    2022年6月11日13時0分 投稿
    【視点】

    おそらく平成初期くらいまでは、子育ての責任と作業負担が母親のみならず祖父母や近所の人ともシェアされていた(かつ、人々の安全意識が粗放だったので子どもを大人不在で遊ばせることも社会的に容認されていた)ことや、母親の多くが専業主婦だったことで、

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    末冨芳
    (日本大学文理学部教授)
    2022年6月10日12時41分 投稿
    【視点】

    我が家の経験からも男性も女性も育休や離職防止のためには上司(日本は残念ながらまだまだ男性)の存在が重要であることがわかります。 小さな子どもの子育ては毎日が本当に大変でワンオペ育児の大変さを全パパが知っていれば子育て世帯の離婚率は下が