無施錠の自転車にカギをかけまくる 「ロック(6・9)の日」に啓発

渡辺元史
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 【奈良】6月9日は語呂合わせで「ロックの日」、自転車の盗難を減らそうと、天理署と天理大学が近鉄前栽駅前の無施錠の自転車24台にかぎをかける啓発運動をした。見知らぬかぎを付けられた自転車に驚く持ち主には、警察官が事情を説明して注意を呼びかけていた。

 啓発運動では、天理大ソフトボール部の学生ら約10人が参加。施錠されていない自転車にダイヤル式のかぎを装着した。かぎは警察署に問い合わせると解錠できる仕組みで、署の連絡先を書いた札も取りつけた。

 利用者にチラシを配布して注意を呼びかけた天理大の吉村唯さん(20)は「施錠しているのに、かぎを抜き忘れている自転車もあった。被害に遭わないためにしっかり確認して欲しい」と話した。

 署によると、県内の自転車の盗難被害は昨年557件。このうち7割にあたる389件が無施錠だった。天理署管内では今年1月から5月末までの間に43件の被害があり、うち30件が無施錠だった。

 警察庁によると、自転車の盗難被害は2001年に全国で52万件と最多だったが、減少傾向にある。一方、サイクリングブームで10万円を超えるような自転車の被害も後を絶たない。なかには車輪と車体に取りつけたかぎのワイヤが切断される場合もあるという。

 奈良市の「グエルバイシクルストア奈良本店」では、切断を防ぐためにワイヤの代わりに金属の板を使ったかぎを客に勧めているという。このほか、被害に遭っても自転車をGPSで追跡できるサービスや振動を感知してアラームが鳴る防犯対策もあるという。

 店長の森岡督さんは「転売目的で車輪やライトなど、パーツを盗まれることもある」と話す。店では前後輪の両方にかぎをかける二重施錠や、駐輪場の柱など簡単に動かせないものと車体をかぎで結びつける、持ち運べるパーツは取り外す、といったアドバイスをしている。(渡辺元史)