ビッグテックが集めたデータがどうカネになるのか。それは、気が遠くなるほど複雑な広告のしくみを通じてだ。
グーグルやフェイスブック(FB、現メタ)などが集めるデータは、2種類に分類される。一つは、メールや地図、SNSなどの私たちが無料で使う便利なサービスの対価として直接、ビッグテックに手渡しているデータ。もう一つは、第三者のサイトやアプリなどから集めている「サードパーティーデータ」だ。
買い物サイトやニュースなどのアプリで使われている「グーグルでログイン」「FBのいいね」などの機能は、ユーザーにとっても便利な機能だ。サイトやアプリの運営者はこうした機能に加え、利用者の様々なデータを分析する「グーグルアナリティクス」などを使う代わりに、ユーザーの情報をグーグルやFBに流している。
「実際の名前や電話番号と結びつけるのも簡単だ」
データはウェブサイト向けの…
- 【視点】
ネット広告の実態は、ほとんどが運用型という、属性を絞り込んで条件に合うユーザーだけに届くものです。 それと対局の位置にあるのがテレビCMのような「みんなが見る広告」(とはいえテレビ広告においても世代を意識した視聴率が重視されつつありま
- 【視点】
自分を最もよく知っているのは、自分ではなく、家族でもなく、日本政府でもなく、それはアメリカの1ウェブサービスのグーグルなのだと思います。知っているのは、自分の情報だけではありません。サービスを展開する国・地域の利用者情報はみな、「ネット上