「鎌倉殿」時政の作り方、坂東彌十郎さんが語る 66歳の新しい経験

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増田愛子
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 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、群像劇にたけた三谷幸喜さんの脚本らしい、坂東武者たちの個性が光る作品だ。なかでもとぼけた味わいで話題を呼んでいる一人が、主人公・北条義時の父、時政。演じるのは、歌舞伎俳優、坂東彌十郎さんだ。歌舞伎で、ドラマに登場する梶原景時や工藤祐経を演じたこともある、彌十郎さん。でも、撮影開始前の三谷さんからのリクエストは「四角張らず、江戸の長屋のおやじみたいに」。「いいんですか?」と驚きつつ、あの魅力的なキャラクターをどう作り上げていったのか。彌十郎さんが、「鎌倉殿」の名場面も交えて語ってくれた。

 12日の放送回で描かれる「曽我兄弟の仇討(あだう)ち」事件を題材にするなど、人形浄瑠璃文楽や歌舞伎には鎌倉時代を舞台とする作品が数多い。そこでの時政は専ら、謀略にたけ、腹の底が見えない人物として登場する。

 「どうしても、ダークなイメージがあるんです。とにかく全部、忘れようと思いました」。三谷さんからは「僕も頑張って書きますけれど、時政で評判になるようにしましょうね」とも言われた。「うれしかったですねえ」

 記事後半では、佐藤B作さん演じる三浦義澄とのやりとりが話題を呼んだ「富士川の戦い」のシーンの裏話も語ってくれました。

 キャラクターをゼロから作る…

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