サントリー社員らを刑事告発 「桜」夕食会で酒を無償提供 市民団体

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 安倍晋三元首相の後援会が主催した「桜を見る会」前日の夕食会をめぐり、市民団体は10日、サントリーホールディングスが酒類を無償提供したのは政治資金規正法に違反する企業献金だとして、同社社員(不詳)に対する告発状東京地検特捜部に出した。安倍氏や後援会代表だった配川博之・元公設第1秘書ら3人も、収支報告書への記載を会計責任者に指示しなかったなどとして、同法違反容疑での告発対象にした。

 告発を受け、同社広報部は「コメントを差し控える」、安倍氏の事務所は「捜査機関には真摯(しんし)に協力し、収支報告書は訂正すべき点は適正に修正している」などとした。

 市民団体は告発状で、サントリー社員は、政党などではない後援会には企業献金ができないと知りながら、酒類を無償提供したと指摘している。

 朝日新聞が閲覧した刑事確定記録や同社への取材によると、同社は16~19年に開かれた4回の夕食会に酒類を無償で提供したという。同社広報部は「会の開催は安倍議員事務所から教えてもらった。多くの人が集まる会だと聞き、自社製品を知ってもらう良い機会と考えて、会に無償で協賛した」と説明している。