力による現状変更の批判で精いっぱい…中国名指し、首相が避けた事情

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野平悠一、シンガポール=編集委員・佐藤武嗣
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 岸田文雄首相は10日、アジア安全保障会議シャングリラ・ダイアローグ)でロシア批判を強め、アジアで同様の暴挙が起きぬよう連携の必要性を説いた。一方、中国の名指し批判を避けるなど、東南アジア諸国連合(ASEAN)が「一枚岩」ではない事情への日本の苦慮もうかがわせた。

ウクライナは明日の東アジア」 首相、危機感語る

 「ロシアによるウクライナへの侵攻が起きた。これは世界のいかなる国・地域にとっても決して『対岸の火事』ではない」。日本の首相として同会議で8年ぶりに講演した岸田首相は、ロシアの軍事侵攻をアジアに重ね、こう訴えた。「ウクライナは明日の東アジアかもしれない、という強い危機感を抱いている」とも語った。

 ロシアの侵攻後、岸田政権はインドやASEANへの外交を積極展開し、3月にインドのモディ首相を訪れ、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の重要性と、日米豪印(クアッド)の協力強化を確認。その足でASEAN議長国のカンボジアも訪れた。

 その後もインドネシア、ベト…

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