明治生まれの「111歳」の木造車両 路面電車の日に3年ぶりの運行

有近隆史
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 「路面」の「路(6)」、「電車」の「電(10)」から、6月10日は「路面電車の日」。長崎電気軌道は10日、1911(明治44)年製造の「168号」を記念運行した。

 同社によると、木造の168号は九州電気軌道(当時)でデビューし、福岡市内などで運行。59年、長崎電気軌道が譲り受けた。現在はイベント時のみ走っている。ここ2年は新型コロナウイルスの感染拡大で記念運行を中止。3年ぶりの運行となった。

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 長崎電気軌道(長崎市)の運賃や運行体系が9月1日から変わる。2区間内は100円で乗れる「チョイ乗り割引」を導入。4号系統(蛍茶屋―崇福寺)を減便する一方で、乗り換えできる電停を追加する。5月24日付で国土交通省九州運輸局に認可申請書を提出した。

 現在の運賃は、同じ系統であれば何区間乗っても大人(中学生以上)140円、子ども(小学生)70円となっている。「チョイ乗り割引」が導入されると、「長崎駅前」から「大波止」など2区間内は大人100円、子ども50円となる。割引は交通系ICカードを利用した場合に限られる。高齢者ら交通弱者の移動支援が主な目的だという。

 運行体系では、4号系統が現行の計88便から計24便に大幅に減便される。蛍茶屋―崇福寺を直通で結ぶのは朝夕のみとなる。

 同社によると、新型コロナウイルスの感染拡大前は約8分間隔で運行していたが、拡大後は利用者が大幅に減り、約20分間隔に。2021年度はこの系統だけで約2500万円の赤字だったという。

 一方で、他系統に乗り継いでも1回分の運賃で乗れる乗り換え電停に「西浜町」と「長崎駅前」の2電停を追加。減便による影響を抑えるのが狙いという。有近隆史