日本の外交攻勢、東南アジアにどう映る?安保面より求めているのは…

有料記事ウクライナ情勢

聞き手・翁長忠雄
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 ロシアのウクライナ侵攻などをめぐり、米国や日本は東南アジアやインドへの外交攻勢を活発化させている。インド太平洋で中国が影響力を強めることへの警戒も背景にある。こうした状況を東南アジア側はどう見ているのか。東南アジア情勢に詳しいタイのタマサート大学政治学部のキッティ・プラサートスック教授に聞いた。

タイ経済に貢献するロシア人観光客

 ――ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、欧米や日本は東南アジア諸国およびインドに厳しい姿勢を示してほしいと望んでいます。しかし、はっきりと批判をしている国はわずかで、中立を保つ国が目立ちます。

 インド、ベトナム、ラオスが旧ソ連あるいはロシアと関係が深いため、ロシアを非難しないことは容易に理解できます。

 しかし、インドネシアフィリピン、タイ、マレーシアがロシアを非難したり、制裁を科したりすることにちゅうちょしているのはなぜなのか。一つには、国の経済的利益の問題があります。例えばタイでは、ロシア人観光客が経済に貢献しています。

 もう一つは、米国対ロシア・中国という大国の競争のなかで、一方の肩を持ちたくないという意識があります。

 政権は国民がどう思うかとい…

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