第1回「提案型」の半年、揺れる野党第一党 「響かない」から脱却なるか

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 「首相は『聞く力』というが、バイデン米大統領、安倍晋三元首相への聞く力はあっても、国民に対してはないじゃないか!」

 5月25日夜、立憲民主党泉健太代表の声が、東京・永田町衆議院第1議員会館8階の一室に響いた。翌26日から予算委員会が始まろうとしていた。質問に立つ予定の泉氏が、岸田文雄首相役を演じる同僚議員相手に厳しく迫る「予行演習」を続けていた。

 「野党第1党の党首として怒っていいはずだ」「もっと感情を出した方がいい」。温厚で知られる泉氏に、役員室長の後藤祐一衆院議員や秘書らから指摘が飛ぶ。原稿を書き直してはセリフを繰り返す。

 追及姿勢を強めるべきか否か――。参院選を控え、国会最終盤の攻防にどう挑むべきか。初めての予行演習を23時まで続けながら、なお泉氏は揺れていた。

連載 野党サバイバル

野党が変容しています。迫る参院選での生き残りをかけ、政権と対決する党、融和する党、野党と戦う野党も存在感を増しています。いまの実像に迫り、野党の役割は何か考えます。

「単なるお願いではダメ」周囲の進言、うなずく泉氏

 立憲は昨秋の衆院選で敗北…

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    曽我豪
    (朝日新聞編集委員=政党政治、教育改革)
    2022年6月15日6時45分 投稿
    【視点】

    記事に出てくる、自民党の野党時代の谷垣禎一総裁や石破茂氏のエピソードを大変興味深く読みました。そうだったなあと思い出しました。 政党も人間も、不遇の時は何もかもダメなように見えます。記者も、よくある見方でなで斬りにしてしまいます。それがい

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2022年6月15日7時3分 投稿
    【視点】

    「野党は反対ばかり」という批判を気にしすぎて、野党リーダーが判断を迷うようになって埋没したとするならば、批判した側の作戦勝ちです。野党の英訳は「Opposition」。反対そのものです。「野党の第一の役割は政権を倒すことだ」という言葉を、自

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