南部ヘルソン、進むロシア支配 「地下に600人監禁」

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 ロシア軍が3月上旬に制圧を宣言したウクライナ南部ヘルソンで、ロシアによる実効支配が進んでいる。ウクライナ側は、州内で記者や市民が地下施設に拘束され、拷問を受けていると訴えている。

 ロシア国営タス通信によるとヘルソンで11日、住民へのロシアのパスポートの配布が始まった。この日は住民23人が受け取ったという。ロシアのプーチン大統領が5月25日、ヘルソン州などの住民を対象にロシア国籍の取得手続きを簡素化する大統領令に署名して以来、初めての交付となる。

 ヘルソン市のコリハエフ市長は10日、「市内では1週間以上前から、ウクライナの携帯電話の電波が入らなくなり、ウクライナのプロバイダーによるネット接続もできなくなった」とフェイスブックに投稿した。ウクライナのサイトの閲覧やSNS接続ができなくなっているという。

 ロシア軍はウクライナ侵攻直後の3月2日にヘルソンの「制圧」を宣言。その後、親ロシア派の「知事」や「市長」を一方的に任命するなど、支配を強めてきた。コリハエフ市長によると、市内ではいまだに爆発音が連日聞こえているという。ウクライナ軍参謀本部は6月11日、ロシア軍がヘルソン州などで「橋などの近くに、鉄筋コンクリートでできた複数の検問所を建設している」と発表。クリミア自治共和国のウクライナ大統領府常駐代表を務めるタシェバ氏は7日のオンライン記者会見で、「ヘルソン州で600人のジャーナリストや親ウクライナ派の市民が地下施設に監禁されている」と明らかにした。拘束された人々は、非人道的な状況で拷問を受けているという。

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