ウクライナ侵攻は台湾有事の誘い水となるか 中国が学んだ戦術の教訓

有料記事ウクライナ情勢

聞き手・シンガポール=佐藤達弥
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 シンガポールで12日まで開かれた「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」(英国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)では米国や中国の国防相が登壇し、台湾をめぐる問題が焦点の一つとなった。ロシアのウクライナ侵攻は、中国がめざす台湾統一の動きにどんな影響を与えるのか。欧米による厳しい対ロ制裁を見た中国は、行動を変える可能性があるのか。英国際戦略研究所がアジア太平洋の安全保障について発表した2022年版の報告書で、中国に関する章を担当した米スティムソンセンターのユン・スン東アジア共同部長(中国外交)に聞いた。

英国際戦略研究所の報告書のうち、ウクライナ侵攻が中国の戦略に与える影響に関する主な記述

英国際戦略研究所の報告書のうち、ウクライナ侵攻が中国の戦略に与える影響に関する主な記述

 ウクライナでの戦争が中国による(台湾の)武力統一を早めることはなさそうだ。ウクライナ戦争によって、中国にとっては検討すべき課題やシナリオが多く生じ、近い時期に中国が台湾に侵攻する可能性は著しく低くなった。

 ウクライナでの戦争が中国による(台湾の)武力統一を早めることはなさそうだ。ウクライナ戦争によって、中国にとっては検討すべき課題やシナリオが多く生じ、近い時期に中国が台湾に侵攻する可能性は著しく低くなった。

 中国にとって最大の問題は…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年6月13日8時10分 投稿
    【視点】

    中国は台湾統一を目指しているが、当面の国家方針の優先事項にはない。ウクライナ危機の経験は中国に対する他国の警戒を高めるので、近い時期の武力統一の可能性はさらに低くなった――という趣旨のインタビュー。貴重な視点です。  こうして俯瞰する