映画プロデューサー河村光庸さん死去 「新聞記者」「宮本から君へ」

 「新聞記者」「パンケーキを毒見する」など社会性や政治性の強い映画を製作してきたプロデューサーの河村光庸(かわむら・みつのぶ)さんが11日、心不全で死去した。72歳だった。葬儀は近親者で営む。

 アパレル、出版などを経て2008年、映画会社スターサンズを設立。12年に初めて企画製作した「かぞくのくに」がキネマ旬報ベスト・テンの1位を獲得。加計学園問題を思わせる19年の「新聞記者」で日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受けた。21年には当時の菅義偉首相を批判的に取り上げたドキュメンタリー「パンケーキを毒見する」を公開。現在、森友学園問題を想起させる連続ドラマ版「新聞記者」が配信されている。

 19年の映画「宮本から君へ」で出演俳優の有罪判決を理由に文化庁所管団体からの助成金が不交付になったのは違法だとして提訴。一審で勝訴、控訴審で敗訴し、上告中だった。他の映画に「MOTHER マザー」「ヤクザと家族 The Family」など。

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    秋山訓子
    (朝日新聞編集委員=政治、NPO)
    2022年6月15日7時32分 投稿

    【視点】河村さんの映画は心をざわつかせ、タブーを恐れず、見た後に誰かと話したくなるものばかりでした。政治を取り扱う映画は日本では少ないけれど、河村さんはそれを取り上げ、そして商業的にも成功させていました。すごい芸当だったと思います。次に何を製作する