イノシシ駆除4年目で100匹 人口195人、瀬戸内の離島の苦闘

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天野光一
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 瀬戸内海に浮かぶ松山市の離島、睦月(むづき)島。面積3・8平方キロの小島で、約20年前から、付近の島から泳いできたと思われるイノシシが増え始めた。島特産のかんきつを食い荒らす被害に耐えかねて、島民たちは、島外の猟友会に依頼するだけでなく、自分たちも捕獲しようと立ち上がった。

 睦月島がある忽那(くつな)諸島では、睦月島とほぼ同じ時期からイノシシに悩まされてきた。島にイノシシがいる経緯について、松山市は不明としているが、島周辺の航路では海を泳ぐイノシシの目撃例が多い。

元船長「泳いでいるのを見た」

 忽那諸島の島々を結ぶ中島汽船の運航管理者で、3年前までフェリーの船長だった井上忠さん(60)は「私も睦月島と西隣の中島の間で泳いでいるのを見たことがあるし、他の乗員からも聞いたことがある」と話す。2島の間は最短で400メートル強しか離れていない。

 睦月島では、かんきつ栽培が主産業。おいしい実を知るイノシシの被害は深刻だ。畑に置いてある収穫済みの規格外品ではなく、木に実っている優良な果実を取りにくる。

 島民の減少も影響している。今年4月時点の人口は195人で、10年間で85人も減った。人が減り、耕作放棄地が増えて、イノシシの活動範囲が広がった。

イノシシが席巻する睦月島を救おうと、島出身の男性が立ち上がります。記事後半では、男性の奮闘ぶりを余すことなく紹介します。

 「住民が自ら動かなければ…

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