五木村の振興策に県議「ダム切り離すべき」 知事「同意迫ってない」

長妻昭明
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 川辺川に建設予定の流水型ダムを活用した振興策が議論されている熊本県五木村をめぐって、13日の県議会で「ダム建設の受け入れを条件にした振興策。ダムと切り離すべきでは」と質問が上がった。蒲島郁夫知事は「振興と引き換えにダム建設の同意を迫っていない」と答えた。また、秋ごろまでに振興策を取りまとめるとした。

 五木村は、ダム建設計画で村の一部が水没予定地になっている。蒲島知事は5日に同村を訪れ、ダムを生かした観光振興策など、ダムを受け入れた場合に実施される振興計画案を住民に説明した。

 山本伸裕議員(共産)は、議案などに対する質疑の中で県が示した振興策を取り上げた。2008年に蒲島知事がダム計画の「白紙撤回」を表明したが、再び建設を要望した経緯に触れ、「ダム建設の受け入れを条件にした振興策の提示は、またしても村民に困難と分断を持ち込むのかと怒りの声が出ている」と指摘。

 さらに、「村民から反対されようとも流水型ダムの建設を前提とした振興策を変える気はないのか」と質問した。蒲島知事は「決断を下した私には責任がある。五木村の振興について、責任と覚悟を持って不退転の決意で取り組む」と答えた。(長妻昭明)