県内の花火大会・夏祭り、3年ぶり開催相次ぐ 中止のところも

小山裕一
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 新型コロナの影響で中止が続いていた静岡県内の花火大会や夏祭り。今年は「感染状況が落ち着いてきた」として、3年ぶりに再開する動きが相次いでいる。ただ、感染のおそれはあるため、感染防止対策を徹底したり、規模を縮小したりするなどの影響はある。一方、「十分な対策は難しい」として3年連続で中止したところもある。

 例年30万人以上が訪れる沼津市の「沼津夏まつり・狩野川花火大会」。今年は7月30、31日に、3年ぶりに開催される。

 戦後の復興行事として1948年に始まり、70年以上続く伝統行事だったが、2020、21年はコロナの影響で中止に。昨年11月に代替イベントとして、打ち上げ場所を公表しない形でサプライズ花火を打ち上げ、SNSなどで好評だったことも開催の後押しになったという。

 花火の打ち上げ数は、コロナ禍前と同じ1万2千発を予定していて、協賛金もある程度集まっているという。感染対策として、飲食ができる場所を決め、食べ歩きの自粛を求める。

 8月5~7日に静岡市清水区清水港日の出埠頭(ふとう)などである「清水みなと祭り」も、3年ぶりに開かれる。JR清水駅や静岡鉄道新清水駅周辺の通りで、例年は1万5千~2万人が参加する「総おどり」が目玉イベント。今年は踊り手の間隔を空けるなどの対策を取る。1万発の打ち上げ花火もあるが、花火会場では飲食できないようにするという。祭りの担当者は「3年連続で中止すると今後、再開が難しくなる。前に進むきっかけにして、にぎわいを取り戻したい」。

 御前崎市の「御前崎みなと夏祭」も8月6日に、3年ぶりに開催される。ただ、コロナ禍前はあったステージイベントは中止にしたり、打ち上げ花火の数を従来の半分程度の2千~2500発に減らしたりする。また、会場では飲酒を禁止するなどの対策をする。「コロナがだんだんと落ち着いてきており、経済活動を活発化させたい」と市の担当者は話す。

 一方、3年連続で中止されるイベントもある。例年は夏にあり、全国から40万人が訪れる袋井市の「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」は「国のガイドラインに沿った感染防止策が実施・徹底できない」として中止を決めた。袋井商工会議所の担当者は「大都市圏からも来場者があり、現在の態勢では検温の徹底や、万が一感染者が発生した場合の追跡調査は難しい」と、苦渋の選択をしたという。

 掛川市の中心市街地で8月に予定されていた「掛川納涼まつり」も「感染者増につながるおそれがある」として、3年連続の中止になった。開催されれば、歩行者天国のエリアで地元産品の販売やフリーマーケット、盆踊りなどがある予定だった。(小山裕一)